ゴールデンウィークの楽しい時間はあっという間に過ぎ、そろそろ梅雨の気配を感じ始める頃となりました。

この時期、多くの方が悩まされるのが「湿気」ではないでしょうか。

「なんだか部屋がジメジメする」「クローゼットを開けると少しカビ臭い気がする」と感じたことはありませんか？これらのサインを見逃してしまうと、住まいの健康状態が悪化してしまう可能性があります。

湿気がもたらす意外な落とし穴

湿気は単に不快なだけでなく、私たちの健康や大切な住まいの寿命にも深刻な影響を与える可能性があります。

• 健康への影響: 高湿度は体感温度を上昇させ、不快感や倦怠感を引き起こします。また、カビやダニの繁殖を促進し、アレルギーや喘息の原因となることも。小さなお子様やご高齢の方がいるご家庭では、特に注意が必要です。
• 住まいの劣化: 湿気は木材を腐らせ、建物の構造を দুর্বল化させる可能性があります。また、壁紙の剥がれや金属部分の錆びの原因にもなり、大切な住まいの寿命を縮めてしまうことにも繋がりかねません。
• 見えない場所での進行: 湿気による被害は、壁の内部や床下など、普段目に触れない場所で静かに進行していることがあります。気づいた時には深刻な状態になっていることも少なくありません。

なぜ日本の家は湿気に悩まされやすいのか？

日本の気候は高温多湿であり、特に梅雨の時期は湿度が高くなります。また、近年の住宅は気密性が高まっているため、換気が不十分だと室内に湿気がこもりやすくなっています。昔ながらの木造住宅も、調湿性がある一方で、適切な対策を怠ると湿気による被害を受けやすいという側面があります。

今すぐできる簡単湿気対策

本格的な梅雨を迎える前に、ご自身でできる簡単な湿気対策をいくつかご紹介します。

• こまめな換気: 窓を開けて自然換気を行うのはもちろん、換気扇を積極的に活用しましょう。特に、浴室やキッチンなど水回りを使った後はしっかりと換気することが大切です。
• 除湿剤の活用: クローゼットや押し入れなど、湿気がこもりやすい場所には除湿剤を置きましょう。定期的な交換を忘れずに。
• サーキュレーターの活用: 室内の空気を循環させることで、湿気が一箇所に留まるのを防ぎます。エアコンや除湿機と併用するとより効果的です。
• 家具の配置を見直す: 壁にぴったりと家具を配置すると、空気の circulaciónが悪くなり、湿気がこもりやすくなります。壁との間に少し隙間を空けるようにしましょう。

これらの対策は手軽にできますが、根本的な解決にはならない場合もあります。「もっとしっかりとした湿気対策をしたい」「住まいの構造的な問題を解決したい」とお考えの方には、リフォームという選択肢があります。

次回のコラムでは、リフォームによって実現できる効果的な湿気対策について詳しくご紹介いたします。